突入せよ!あさま山荘事件 THE CHOICE OF HERCULES

 


 この映画を観る為にいつものシネコンに、いつも通り朝イチに着くと、なんと建物から人がはみ出す大行列。

あの『スパイダーマン』公開翌日の日曜だった為の超混雑だったのですが、この映画を観る人も同じ列に並ばなくてはいけないのは納得できませんよね。分かってはいたのですが、チケット販売のお姉さんに「皆さん何のチケットを買っているんですか?」と聞いたら「そうですねぇ。ほとんどがスパイダーマンです」と案の定の回答でした。参考までに『スパイダーマン』の昼過ぎ頃の上映回の空席状況を聞いたら「まだ全然空いています」との事だったので、この日はこの映画と『スパイダーマン』の2本立てとなったのでした。ここで僕が学んだ事は「一般客は最も近い上映回で観る」と言う事です。建物から人がはみ出すぐらい列が出来ていれば、当然近い上映回では良い席に座れるはずがない為、上映回をずらしてでも良い席で観たいと思う物だと僕は考えていたのですが、昼過ぎの空席状況からして、必ずしも皆さん、そう考える訳ではないみたいですね。昼過ぎからの上映は、そのシネコンで最も良いスクリーンの、最も良い席で観られましたから。

 

・・・と、ほとんどこれは『スパイダーマン』関連の文章ですね。せっかく書いたから『スパイダーマン』の方にも同じ文章を載せておこうかな。

 

 さて、やっと映画の感想文です。

これは連合赤軍が人質を取ってあさま山荘に立て篭もった事件の映画化ですね。視点はズバリ警察視点。解決する為に奔走する警察達が主人公です。

 物語は、現場に出てこない上官や、管轄争い等でやきもきする様子に主眼を置いて描いているかと思いますが、これは『踊る大捜査線』ですっかりお馴染みとなった魅せ方ですね。だからと言って、この映画がパクりだとか言うつもりは僕にはありません。だって、この事件の方が遥かに古くて、この物語は実話なんだから・・・と考えるからです。脚色の可能性も考えたらどうかと自分に突っ込みたいですが。

 有名な、鉄球を山荘に叩き込む場面なのですが、この映画でその作業をしている人は、随分と反抗的な人でした。NHKの「プロジェクトX」に出ていた本人とは随分イメージが違う・・・う〜ん。やっぱ脚色か。

 

 雪山の中の撮影、本当に大変だったと思います。良い画が撮れていますよ。パクりだろうが脚色だろうが面白い物は面白い。そしてリアルタイムでこの事件を知らない若者は、この事件を起した同世代の人間についていろいろ考えさせられるのでした。

 

2002年5月12日鑑賞 


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